世界ウルルン滞在記をみて
心に小さな火が灯りました。
その小さな火とは
自分も「世界を旅したい!」
「世界中の人と仲良くなりたい!」
「世界で人の役に立いたい!」
そう思ったら
居ても立っても居られなくて
「どうやったら海外に行けるのかな?」と考えました。
当時は今のようにインターネットもスマホも普及していない時代でしたので、情報を収集するのも一苦労。
ある日、知り合いから「海外青年協力隊」というものがあることを教えて貰いました。
早速、胸を躍らせて説明会に行きました。
しかし、そこで現実を突きつけられます。
隊員になる為には専門的な知識や技術が必要であり
当時19歳の私には何のスキルもありませんでした。
当たり前の話ですが、私が海外に行っても何もすることはできません。
スキルがないなら、「スキルを身につけたらいいんだ!」
その為には何か資格が必要だと考えました。
私は祖母が身体障害者だったこともあり、大のおばあちゃん子でもありましたので、
そうだ、医療か福祉関連の資格を取り、人の役に立つ仕事につきたいと思いました。
「思い立ったら即行動!」
…
できたら良かったのですが
「石の上にも三年」の言葉があるように
耐え忍ぶことをせずに辞めてしまうことはどうなのか?
野球部の監督に紹介して貰ったし、会社の先輩達には可愛がって貰ってるし
自問自答の無限ループに陥ってしまいます。
どうしよう、どうしようと
心此処に在らずの毎日
週末にウルルン滞在記を見ると
心に火が灯るし
週明けに
会社に行くとやる氣の火は消えかかるし
でも、やっぱり後悔する人生は送りたくないし
このまま時間が過ぎていくのは嫌だし
悩みに悩んだ末に
まずは正直に自分の氣持ちを伝えようと、高校の野球部の監督に相談に行くことにしました。
歴代の野球部の先輩方も就職していた会社でしたので、私が信用に傷をつけてしまうのではないか、恩を仇で返すようなことにならないか心配していたのですが、監督さんから大きな後押しを得ることができ、とてもホッとしました。
次の日に退職届を提出しました。
つづく