本日は長男の高校の卒業でした。
たくさんの人に支えられてこの日を迎えることができました。
息子の姿を見ながら18歳の頃の自分はどんなことを考えていたかな?と思い返してみました。
私は地元の工業高校に通っていましたが、高校の学校生活の記憶が殆どありません。
それだけ野球に明け暮れていたんだと思います。
野球部を引退し、夏休みが明けると周りの同級生は進学や就職活動に力を入れ出し、何となく緊張した空気になってきます。
私は勉強も苦手でしたし、親への経済的な負担も掛けたくないと思ったので、進学せずに直ぐに就職したいと考えていました。
工業高校の造船科という特殊なクラスでしたので、求人はほぼ造船関係です。
しかし、当時の私は自分が造船所で働くイメージが全く湧きませんでした。
かと言ってやりたいこともなく、クラスメイトが求人表を見ている姿をまるで他人事のように眺めていました。
年末になると就職内定者の名前が黒板に掲示されていきます。
私は相変わらず自分が何をしたら良いのか全く分からずにいました。
それでも取り敢えずは働かなくてはいけないと思っていたところ
野球部の監督さんからある企業を紹介して貰い、就職することができました。
私が配属された部署は非常に特殊な部門で、毎日が緊張の連続、誰も経験できないこと色々経験させて貰いました。
一年経ち、仕事にもだいぶ慣れてきた
19歳のある日
「世界ウルルン滞在記」というテレビ番組を観ていました。
世界中を旅して現地の人と生活を共にし、
国や文化を越えた人との繋がりに毎回感動していました。
その番組をみていて
ふと自分は「何の為に」仕事をしているのだろう?と思ったのです。
「自分とは何なんだろう?」
「何の為に生まれてきたのだろうか?」
「このままでいいのだろうか?」
なんだか急に
胸の奥の方がザワザワしてきました。
本当に突然でした。
胸のザワザワするところを観ていくと
自分の知らない世界を見てみたい!と
声が聞こえてきたような気がしました。
心に小さな火が点いた瞬間でした。
つづく