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【なぜ僕らは働くのか?⑥】

日本に帰ってから
今までと同じように介護の現場に立つのですが

何となく違和感を覚えるようになりました。

別に不満がある訳ではないですし、仕事内容も今までと変わった訳ではありません。

アメリカで女性の店員さんが絡まれていた時に行動できなかった違和感は胸の奥に引っ掛かていました。

そんな時にまたまたトラブルが起きました。

今回はすぐに行動した結果、人を助けることができました。

行動したことも自己満足かもしれませんが、諸事情もあり仕事を辞めることになりました。

中途半端な状態で仕事を辞めることは心残りではありましたが、反面どこかスッキリした部分もありました。

私が違和感を感じていた理由にも氣づきました。

アメリカで出会った解体業の若社長とは時々一緒に食事をする仲になっていました。

私が仕事を辞めたことを伝えると、若社長から思いがけない言葉を掛けて貰いました。

「ちょうど、仕事が忙しかけん次の仕事が見つかるまで手伝ってよ!」と

今度は私が助けて貰うことになったのです。

土木作業員や造園業の肉体労働の経験もあったので、何とかなると思っていましたが、屋根や梁に乗っての作業はなかなか慣れることはありませんでした。

解体の仕事を始めて3カ月ぐらい経ちました。

いつまでも若社長に甘えてしまう訳にもいかないなぁと思っていたところ

今度はまた別の知人からある人を紹介して頂きました。

国会議員の先生でした。

当時の私は政治には全く興味はありませんでしたが、ひょんなことがきっかけで先生のカバン持ちをすることになりました。

私の勝手な偏見で

政治家=悪

の図式を作っていましたが

先生と行動を共にすることで、先生の考え方を知り強く影響を受けました。

目の前にどんなトラブルや現象が起きても常にプラス思考で、いつも場を和ませるユーモアを忘れません。

こんな方が政を行うのだとおもいました。

先生からは
「潤ちゃん、色々な世界を見なさい!」
「物事を色々な視点からみなさい」
「その為には好き嫌いで判断せずに色々な人に会いなさい」
とアドバイスを貰いました。

視点が変わると、自分の経験には全て意味があることのように思えてきました。

私が仕事を辞めることになったのは、自分が創り出した世界なのかもしれない。

「私が本当に求めていることは一体何だろう?」

それが何なのかはその時は知る由もありません。

つづく

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